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 朝の来ない夜。  
 2002年10月12日(土)
 


幼いころのわたしは

恨みと希望を込めて

あなたに,言った。

「わたしの好きな言葉は」

「“朝の来ない夜はない”。」

あなたはわたしを睨みつけた後

鼻で笑って,

首元を掴んで言った。

「…朝の来ない夜もあるんだよ。」

あなたは笑っていた。

わたしは落胆した。



わたしは足元を見て

永遠に来ないらしい朝を思った。





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