>> 逆重力 >>
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 過去回想  
 2004年08月13日(金)
 一番最初に私が作ったHPは
消さず放置してたら
未だに残っていました。
プロフィールを見たらば、
まだ十代の私。
作る詩は…大して変わらないけど。

一番最初に掲載した詩を
戯れに載せてみよう。

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『沈黙の廃墟』

ここはわたしが居た場所
今のわたしを形作った 源

そこには
光が満ちていたのか
それとも
その光すら作られた まがいものだったのか

灰色のコンクリートの壁のひび割れから
伸びる草の芽
水道に絡まる 蔦

季節の花のように 時が過ぎてしまえば
全てに等しくおとずれる

終焉

錆びた鉄の塊に沿って伸びた雑草が
風に吹かれ 金属に幽かな音を与える

終わりのない沈黙に包まれたその場所では
かつて 音が溢れていた

今ではもう
文明の死骸と化した廃墟は
やわらかな光に包まれ

わたしは

朽ちて行く自分を 想った

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シュールですね。
確かこの情景は、
中学生のときに模試で出題された
国語の問題にあったものだったと思う。

問題文を読みながら、
壁の割れ目を這う蔦を想像しては
眩暈を起こしそうな気分になっていた。

中学生の時に
手の甲を切っていたことが親にバレて
親にさんざ怒られて
でも「痛いコト」したくて
確かこの問題文を読んだ頃は
分厚い鉄でできた非常扉を殴っては
拳を腫れ上がらせていた。

夜になると
二段ベッドの上の段を睨みながら眠りにつき、
毎日「必死で」投身自殺する夢を見た。

『死ななければならない』という
恐ろしいほどの衝動が
夢の中の私を、
上へ上へと登らせた。

制止を振り切り、
柵を越え、
空に身を投げ出すと
とてつもない安心感を覚えた。
「ああ、良かった。」と。

壊れた頭は未だ健在。
なぜなら。
これまで生きてきた時間の
8割以上は
「壊れた生活」だったのだから。



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