「 彼らは贅沢を知っていた。 貧窮も知っていた。
だが、心の安らぎは絶えて知らなかった 」
マコーレー卿 ( イギリスの政治家、歴史家 )
They knew luxury ; they knew beggary ; but they never knew comfort.
Lord Maucaulay
毎年、お盆休みの前後を外すのだが、今年は同時期に海外へ出かけた。
静かで涼しい山間の避暑地は、同行した彼女の リクエスト によるものだ。
かつて ホリエモン は 「 お金で買えないものは無い 」 と断言したけれども、実際には、お金で買えない様々なものが、この世には多く存在する。
愛とか、健康とか、幸せといった類もそうだし、「 自然が与えてくれるもの 」 の大半は、お金と引き換えに入手できるものではない。
ただ、遠くにある 「 自然 」 を眺めに出かけたり、そこで美味しいものを食べたり、美しいものを身に付けるためには、多少、経済力も必要になる。
それを人は 「 贅沢 」 と呼ぶが、贅沢に対する審美眼や、贅沢に耐え得る精神を鍛えなければ、贅沢な時間を堪能することができない。
海外旅行を楽しむ秘訣は、計画段階で予算を高めに設定し、その範囲内で贅沢することに 「 気がとがめない 」 よう準備しておくことが大事だ。
冒頭の句にある 「 心の安らぎ 」 を得るには、そうやってお金の計算やら、支払いの心配を忘れ、雑事や仕事の心配からも開放されねばならない。
また、欲張って多数の観光地を巡ったり、駆け足で回る忙しい日程を組むようでは、疲れてしまうばかりで 「 安らぎ 」 には程遠い。
大きめの鞄に少なめの荷物、ゆっくりした行程、最小限度の目的で旅をし、時間を贅沢に使うことが、経験上、心の安らぎを得られやすいようだ。
同行者は 「 静かで、安らぎを妨げない女性 」 が理想的で、少し 「 安らぎに飽きたとき 」 に、軽く甘えてきたりする美人なら、さらに嬉しいところだ。
帰国後の 「 うだるような暑さ 」 に浸った途端、そのまま別便の フライト で 「 Uターン 」 したくなる衝動を抑えつつ、家路に着いた今回の旅である。
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