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2002年07月14日(日) ■ |
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なめやがって... |
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仕事を終え、カバンを持ち、席を立つ。 「ブ〜ン」と小バエが耳元を通り過ぎた。 それを目で追う。 距離を確認し、カバンの中から買ったばかりの雑誌を取り出す。 タイミングをはかり、思いっきり雑誌を振り回した。 飛んだ。飛んでった。 右手に残っていたのは、その雑誌の表紙だけ。 クシャクシャになった中身を拾い、表紙に挟んだ。 小バエはあざ笑うかのように、悠々と飛行を続行していた。
なめやがって..
ムシャクシャした気持ちを天井に張り付いていたクモに向けた。 タバコの煙り攻撃。 が、高くてイマイチ効果が無い。 椅子にのぼった。クモとの距離がグッとつまった。 再度、攻撃開始。 手に持ったタバコの煙りを近づけた。 「うぉおおおお〜」 煙りを察知したと同時に糸を垂らしながら急降下してきた。 落ちた。椅子から落ちた。タバコも落とした。 そのクモは出した糸を伝い、元の場所に戻っていった。
なめやがって..
家に着き、車から降りた。 「ゥン〜ン」と蚊が耳元に近づいてきた。 思わず、手で払いのけた。 その右手が運悪く、かけていた眼鏡のレンズ下にヒットした。 飛んだ。飛んでった。 宙に浮いてるわずかの間に高価なソレをキャッチしようとした。 が、気持ちは通じず無惨にもアスファルトの上に落ちた。 欠けた。左レンズの下に「しずく」が着いたように欠けた。
なめやがって..
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