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2002年07月30日(火)
人生いろいろ

震災後に建ったマンションを買って7年くらいになる。
1Fの駐車場でたまにしか会わないが、会えば必ず僕の健康状態を
気にしてくれる人がいる。
同じ男から見てもなかなかのオトコマエで、50才手前くらいの人。

以前に僕が病気(慢性肝炎)のことや、入院、通院のことを話したから
ではあるが、何ヶ月ぶりかに会っても必ず「どう?体の具合は?」って
聞いてくれる。ありがたい反面、少し不思議に思っていた。

その人にはハタチ前後のお子さんが3人いる。
何故か皆、影があるように感じた。
こっちから挨拶すると、何とか返事は返ってきた。

昨晩いつもより少し早めに会社を出た。
久しぶりにその人に会った。いつもの1F駐車場で。

「あれ?今日は早いやん、いっつも遅いんやろ?
 気ィつけなあかんで、どないなん?調子は?」

僕は「あっ、やっぱり聞いてくれた」と思いながら、世間話を続けた。


ちょっと探りをいれてみた。
「すいませんねぇ、いっつもカラダのこと気にしてもらって」

やっと分かった。いつも僕の健康を気にしてくれるのも、子供達のことも。

十数年前...奥さんが病気のため永眠。
それまで全くの健康な人が28才の時に吐血により癌と分かったらしい。
それから約4年の闘病後に....

突然おとずれた3人の幼子の保育園、幼稚園に奥さんの病院通い。
どうしていいか分からず全てを投げ出そうと真剣に考えたこともあったらしい。

僕ならどうするだろう...
......
こればかりは実際に状況に置かれてみないと全く分からない。


時には苦境が大きすぎて負けてしまう時もある。
自分だけにどうしてこんなに不幸が集まってしまうのかって思う時もある。
容姿の不公平に生まれてきたことさえ恨む時もある。

全てちっぽけなこと。
そんな事どーでもいいこと。

強くそう感じた約15分だった。