2012年の立春の日に。
今 ここ



 2092日前

古い木造の建物の匂いにほっとする。

昔々、この建物の中でどんな生活があり
どんなため息があり、
どんな涙があったのだろうか、と考えてみる。
歴史の中でとるら足らない一人の生き様が
過ぎる時間の中では軽い。
どれだけの人のどれだけの想いを
包み込んで今があるのだろうか。
そんな色々想いを包み込んで揺るぎなくそこにある建物。


久しぶりに城の天守閣に昇る。
話題の場所となって、観光客が幾分多い。
ドラマの中で交わされる、台詞を思い出し、
そのヒロインの気持ちになってみる。
この場所から、彼女は何を送ろうとしたのだろうか。

時を超えても、そんなに大差はないと思う。
女の生き方は。
生活は変わり、社会は変わったけれど、
女の根っこの部分の気持ちは、変わっていないだろうと
そんな風に感じてみた。

2006年05月13日(土)
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