左近日記
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2002年08月22日(木) 昨晩カレと逢いました。

こんにちわ、藤原左近です。



昨晩カレと逢いました。



ぽつぽつと携帯でメールをやり取りしているうちに、
だんだんと気持ちがふっくらしてきたので。



こわい気持ちがうすれてきたから、
カレと逢う気になりました。



なんだか、どきどきする。
初めてデートするときって、こんな気持ちだったように思う。



久しぶりに逢うような気がする。
もう日は落ちて。
雨が降りしきる中、肌寒いくらいの気温。



カレの車に乗り込んで、お互いを見つめる。
街灯が遠くにぽつりとある、駐車場。
あまり明るくないから、カレの表情ははっきり見えないけれど。
時折近くを通る車のヘッドライトがカレの顔を照らす。



カレがワタシの手を握る。
ワタシも軽く握り返して。



これだけは言わなきゃと思ってたこと。
昼間メールをやり取りして感じたこと。
カレの目を見つめながら、ちいさな声で、言った。



「あのね、ワタシ、まだ、あなたを好きみたい。」



苦笑するカレ。
でも、嬉しそうな表情が暗闇でもうかがえて。



お互いの顔を見つめて、手を握るだけで、
こんなにもしあわせな気持ちになれるなんて。
胸のなかにあたたかいものがふんわりと広がる。



引き寄せられて。
ぎゅうっと、抱きしめられる。
カレのあたたかいからだを感じる。
ワタシの胸で、カレの鼓動をきく。



「・・・・好き。」
くぐもった声で、カレがつぶやく。
「・・・・好き。」
ちいさな声で、ワタシもささやく。



涙が頬をつたう。
どうしてこんなに好きなんだろう。
逢えて嬉しい。純粋なきもち。



雨は止まずに降りつづく。
からだを離したカレはワタシの涙に気がついて。



「雨が降ってるね」
指でそぉっとぬぐってくれた。
そのことばと、指のぬくもりで、また涙が出る。



カレは、また、ぎゅっと抱きしめてくれる。
「こんなどうしようもない男と付き合って」と言われたけど、
好きなんだから仕方ないの。



カレがワタシのおでこにキスをくれる。
おびえているワタシを気遣うような、
とてもとてもやさしい、キス。



ワタシたちはまたひとつなにかを越えたような気がします。
お互いにどれだけ相手の存在が大切なのかを知りました。



ことばで傷つくこともある。
ことばで癒されることもある。



でも。
きっと最後にこころを癒すのは、好きなひとのぬくもり。



別れ際、わたしから言いたかった。
「土曜日、生理が来なかったら、ワタシを抱いて。」と。



でも、何故か、言えなかった。
ワタシのくちびるは、かたまったように、開かなかった。
でも、その分、目に力をこめて、
この気持ちが伝わってほしいと思いながら、カレを見つめた。



そうしたら、カレが言った。



「土曜日、あなたを抱いてもいい?」



カレの目は濡れていたかもしれない。
ワタシはもう胸がいっぱいで。
せつなくて。
カレに手を握られたまま、
なにも言えずに、かすかにうなずくことしかできなかった。


藤原左近 |MAIL
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