暗行記...不夜

 

 

【 蛇神 】〜book 3〜 - 2002年05月15日(水)

信州の奥深い山の中にそこは存在した

日の本神社、そして神の一族

ここはこの国にまだ神がいた頃からあった
蛇神を祀り、日女を生贄を捧げる

そんな古い風習と体質、絶対的な神の一族
この平成という現代においてもずっと

これは七年間に一度の大祭から始まった

幼い一夜日女が生贄に捧げられ
日女は神の使いに犯されて死んでいった
その時に身篭った子を友人に託して

そして20年後、再び日女がこの村に訪れる
死んだ日女が逃がした、あの時生まれた日女

違っていたのは胸に蛇神の印を持っていたこと
神の化身とされていた鱗の印

神と対等になり、蛇神に向かい合った


・・・・

昔はこの日本にはどの村にも存在した
生贄、蛇神崇拝、祟り、大祭

それは人々が生きていくためには仕方が無かった
全てを、天災や飢饉を神の行いとし
疫病には生贄を捧げるしか方法が思えなかった

だが今もこの広い日本にはあるのかもしれない
村を守るために、自分を守るために

恐ろしい大祭を行う場所が、どこかに




↑著者 『今邑 彩』

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