暗行記...不夜

 

 

『 ER 13 』 - 2012年01月15日(日)

医療の進歩はとても早い

さらに日本は

誰もがその先端医療を受けられる



だが幸せの量は一向に増えない

むしろ幸せが誰の手からも漏れていっている



家族が皆離れ

隣にいるはずの友人や恋人は

モニターの中に隠れ

誰もが下を向き1人になっていく




医療の届かない国がたくさんある

産まれた命の多くが失われる

日本なら誰も気にしない病で

医者や薬や機材がなくバタバタと死んでゆく



だが彼らの生活は命がみなぎっている

上を向き立ち上がり

子供たちも明日を信じて生きている




幸せか?の問いに大きな笑顔を見せてくれる




医療の進歩した国は間違いなく幸せだと思う

ならこの国はどうしてこんなに

寂しい顔をした人間で溢れているのだろうか?





『ER 13』
   No.1041


...



 

 

 

 

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