○プラシーヴォ○
目次|←どうして?|それから?→
「がちゃ子?今仕事中やんな? 話があるねん… また後で電話するわな」
ちょっと深刻そうなハム男の声
同僚の女の子が
「プ、プロポーズじゃないのお??」
って、私の肩をバンバカ叩く
20時頃電話があり、 その後22時頃あらためて電話があった
「あのな…」
う、うん??
「俺昨日、猿を見てん!! すごいやろ?!
家から出たらな、大きいニホンザルが 二本足で道路を横断しててん!
びっくりしたわあ〜」
話 終わり
は?
すわ結婚話か 別れ話かと構えてたのに
サルを見ましたか
「がちゃ子、なんやねん その興味なさそうな返事は〜」
ええ、興味ないんで
っていうか
コメントしにくいビックリ話ですよね
「あ、そうだ がちゃ子家族は、どうやって空港まで行くの?」
実は、このお盆に奄美大島に帰省するのだが なぜかハム男もくっついてくるのだ
ハム男大好き私のママが ハム男のチケット代を全額出すらしい
ホストか?
「え?車で行くよ 空港のそばの駐車場にとめるし」
「ええ〜? 高いんじゃないのお?
俺が迎えに行って、送ってやるよ」
ハム男はチャリンコで空港にいける距離なのに わざわざウチまで来てくれるの???
「いいよ、ハム男の車小さいし、 5人と荷物は乗せられないでしょ?
ありがとうね」
え〜、でも〜 荷物少なくまとまりそうだったら いつでも連絡してね〜
と、 本当に送ってくれそうな勢い
優しいなあ
私がハム男の立場だったら 絶対思いつかない提案だわ
こういうとこが 本当に好き
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