○プラシーヴォ○
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2003年09月12日(金) サヨナラ ホントウニ

ハム男から着信



恐る恐る電話を取る



「あ、がちゃ子?
明日何時集合なのお??」




呑気なハム男の声


脱力する


明日、家族で温泉に行くことになっていて
それにハム男も参加するのだ



「あ、じゃあお母さんに聞いて
またメールでもするよ…」





オッケー、と能天気な声で電話が切れた



慌ててかけなおす



ハム男、メール見なかったの??



見たよ、だからなに?



…なにって…、何か言うことないの??



ああ…
それはさ、また違う日に話そうよ




なんで?


俺明日、
温泉に一緒に行くことになってるんやろ?

ここでゴタゴタして、行かなくなったら変に思われるんちゃうん?




私との話し合いより
父と母に対しての体裁を気にしてるの・?


頭おかしいんじゃない?



そんなのどうでもいいよ!


今話してよ!!


しぶしぶハム男が聞く体制になる




これから、触ってくれなかったり
愛情表現が無いままの状態が続くなら寂しすぎる

一緒には、いられないよ




そうか…
俺確かに、最近がちゃ子に性的欲求を感じないんだよ





…ショック



でも、うすうす感じていたこと


受話器が飛んでいきそうなくらい
手が震える


涙を死ぬほど我慢して
冷静に声を出す



でも私、ハム男のことは好きだよ
好きだから寂しくて
どうしていいか分からないんだよ






じゃあ、別れなくていいやんか
俺、好きやで
がちゃ子がいるから、夜電気を消して眠れるし
大事に思ってるで





これでいいのだろうか


ハム男は少しは反省して

私を大事に扱ってくれるだろうか


心のそこで願っていた展開



ハム男へのショック療法



ここらへんで許してやるか





気を取り直して
笑いながら言ってみる



じゃあ、明日温泉行く?



おお、行く行く!

…まあ、そうやなあ
あえて正直に気持ちを言わせてもらえば


もうちょっと痩せてくれたらなあって思うよ


そうしたら
俺も気持ちも変わるのかなあって、思う






はい地雷




確かに私はハム男と出会ってから
ぐんぐん太った
8キロくらい太った


でもダイエットして
5キロ減らした



現在プラス3キロなのに

やっぱり気になるの



もうこれが
とんでもない大きな棘になった


私は
ハム男が太っても
痩せても
手足がなくなっても

変わらず愛せると思う



それが愛だと思うよ




一旦電話を切って



メールをする



明日の集合時間ではなく、



ハム男、やっぱり別れよう

ハム男は
痩せてて、サッカー好きで
料理上手な子と付き合えばいいよ





終わった


終わったんだ本当に




首の下から
足の付け根まで

大きな空洞が開いたみたいな感じ



でも、すがすがしい



電話の声で

ハム男がそんなに私を思ってないことが

はっきり判明した



私は正しいのだと


本当に思う


がちゃ子 |偽写bbs

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