○プラシーヴォ○
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2003年10月09日(木) ぴーぴー

朝起きて
家で買ってるセキセインコの顔を見ると



クチバシがなかった




泣いて泣いて
泣きながら動物病院に連れて行く



私があげていた餌は剥き餌で
栄養たっぷりすぎて
肥満になっていること


ミネラル分がまったく含まれてないので
そのせいでくちばしがもろくなり、折れたのだろうということ


鼻や顔が綺麗なままなので
感染系の病気ではないということ



鳥かごがすごく汚いので
掃除をしてあげなさいということ




目が大きいお医者さんの話をしっかり聞いて



とぼとぼと家に帰る



下のクチバシはそのまま残ってて
上のくちばしは同じくらいの長さか
少し短いくらい


チロッと舌が見えている




血がこびりついて
上のくちばしは真っ黒だ




落ち込んで落ち込んで
このままぴーちゃんは死んじゃうのかと
泣いて泣いて
ぐったりしていると


ママが仕事から帰ってきた




「お医者さんなんて言ってたの?」



「このまま、餌を食べれれば生きれるけど
 食べれないなら、雛みたいに無理矢理口に
 餌をつっこんであげなきゃいけないって…」



「なあんだ、そう、よかったじゃない!」




ママはそう言うと、
夕食の準備を始めた



そして、全く餌を食べようとしないぴーちゃんを
わしづかみにして
(手乗りじゃないので死ぬほどおたけびをあげていた)


いつも弱くて
頼りないママが
ぴーちゃんを死なせないために
暴れまわるぴーちゃんの口に
お湯でやわらかくした餌をぐいぐいとつっこんでいる



餌をやり終わり、かごに戻すと


「ははっ、ぴーちゃんは可愛いなあ
 見て、あの顔

 べろがぺろって出て、ほんまに可愛い

 …栄養が足りなくて、くちばしがもろくなってたなんて
 かわいそうなことしたなあ

 いい勉強になったわ

 ぴーちゃんのために、出来ることは精一杯やろうな」




可愛い可愛いと言って
くちばしがもげて、お化けみたいな顔になったぴーちゃんを
にこにこと見つめるママ


この人の娘でよかったなあと
しみじみ思った


ぴーちゃんのくちばしが折れたのは
勉強不足だった私たちのせい


私たちの責任



最後の最後まで
ぴーちゃんに対して
手を抜かない


生きようね
ぴーちゃん





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