○プラシーヴォ○
目次|←どうして?|それから?→
私はやっぱり、 ハム男の裏切りが許せなかった
キャバ嬢だろうが ホステスだろうが
こまめにメールを返信するハム男を 憎いと思った
私がいくらメールをしても ウンともスンとも返信してくれないハム男が せっせとメールをしているのが 悲しかった
日曜の夜泊まって、 今日、ハム男の家にある私の荷物を全部持って帰った
ハム男ごめんね ハム男のメールを見てしまいました
もう私のことは気にしないで
女の子たちとメールしたり遊んだりしてちょうだい
お昼にメールを送って そのまま仕事にいった
清清しいような 不思議な気分
倦怠期の夫婦が離婚したみたいな 自由な気分
私はこれから、 いくらでも恋ができるんだ
そう思うと 笑みが浮かぶ
夜の0時にハム男から電話があった
…何のメールを見たんや?
笑ってる
あれはな、 今年の1月に友達とスナックに行って、そこのホステスさんや
営業メールが来たから 営業メールを返しただけやんか
私は黙る
そして言う
私がいくらメールを打っても 返してくれないくせに…
だってがちゃ子とは毎日電話してるやろ?? …ごめんな、もうしない もうメールしない
俺のメールなんか、いくらでも見ていいんやで 罪悪感を感じることなんかないで
そして、私がハム男の家のゴミ箱に捨てた化粧品一式を
なんで捨てるねん… また並べておくからな
また、私は戻ってしまった
これは正解か?
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