○プラシーヴォ○
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2004年11月17日(水) モーニングコール

朝、携帯の着信音で目が覚めた

ディスプレイに、片思いクンの名前


スタッフが突然病気で休んでしまったので
代理で出勤して欲しいとのこと


特に用事も無かったし、
滅多に会えない片思いクンも出勤するとのことで
いそいそと着替えて出かける


制服に着替えて、ふと見つけた
壁にかかる片思いクンの服


少しすれたジーパンの裾


触って、握って、離せなくなる



普段、ほとんど私生活の話をしてくれない片思いクン


一生懸命話しかけて、
少しずつ分かってきた


今はすごくたおやかな感じなのに
昔は9年間もレスリングをしてたこと

石鹸は牛乳石鹸を使ってること

車の免許は持ってるけど
もう事実上運転は全くしていないこと

昔、パチンコ屋さんでバイトしていたこと



コンタクトをなくして裸眼の片思いクン
メガネをはずして油取り中の私



見詰め合っても恥ずかしくない



でも確かに私達の距離は10センチたらずで




お互い見えてないのが悲しいけど




でも、及川光博にそっくりな片思いクンは
相変わらずニヤリと笑ってた







ささやかな私



ささやかな日常




片思いクンは本当に淡々としてて
慇懃無礼といっていいほど他人行儀で


用件を伝えるのもほとんどメールで
そのメールも超事務的で




でも、
今日、家に戻ってきてから
片思いクンからメールが届いていた



『今日は急な御願いを聞いてくれてありがとうございます
 助けてもらってばかりですね
 
 今日急に休んだスタッフからは、
 熱が下がったというメールが来ましたが…
 微妙ですね

 では、おやすみなさい』



もう少しだけ長い文だったけど

その内容は
いつもいつも用件だけ単語でスッパリ伝えてくる片思いクンが
なんだか柔らかい

少しは心を開いてくれたか?








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