○プラシーヴォ○
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2004年11月25日(木) 冬 こい

なんだか冬っぽい曲が聞きたくて、
広瀬香美の『promise』を借りてみた


聞くと、胸がどきどきして昔のことを思い出した


映像制作の会社でADをしていたころ、
夜、雪が降るなかで抱き合う男女のシーンを撮影していて、
私がスタントに立つことになった
(本人の前に、位置やカメラワークを決めるため)

もう1人、相手役に
いつもなら手が空いている私と同じ制作助手の人がなるはずなんだけど
監督さんがわざわざ少し遠くにいて休憩していた照明スタッフを
指名した


その人は、私が当時恋焦がれていた人


それを知ってか知らずか

『若い男女じゃないと雰囲気でないから』

と、監督さんが私の方へぐいぐい押し付ける



ムースのスプレーのようなもので、
雪を降らせる



風の加減もあり、この雪降らしはとても難しいんだけど
その時、奇跡的にカメラの撮影範囲にぴたっと
美しく雪が降った


そう、今でいうところの
冬のソナタのDVDのジャケットのように…


照明さんが口にくわえていたタバコを指にはさみなおして
私の腰を抱く

私もおそるおそる、照明さんの腰のウエストポーチの
ベルトを掴む(相撲か?)


時間とまれ!
と、このときほど思ったことはない



監督さん、カメラさん、カメラ助手さんから


『めっちゃいい!!』


とのお言葉




その後、本番で女優さん男優さんが入ると
何故か風が吹いてあまりうまくいかなかった


曲を聴くたびに
このことを思い出して泣けてくる









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