○プラシーヴォ○
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友達のyouちゃんから誘いがあった
「メンズくんが、なんかすんごい飲みたいんだって がちゃちゃんも、どう?
メンズくんは、今年の冬にスノボに一緒にいった 限りなくやさしい人
大好きだけど
メンズくんのことをyouちゃんが大好きだから 私は大好きとは言えないの
飲んで、飲んで
一件目も二件目もyouちゃんの隣に メンズくんが座るように誘導して
だけど、二件目は掘りごたつみたいな席で メンズくんが 机の下で、向かいに座ってる私の足を 強く、強くはさんでいた
それはまるで愛撫のように お互い、はさんで、撫でて
でも、机の上では メンズくんを大好きなyouちゃんが 本当に楽しそうに寄り添って
気がつけば 夜中の1時前で 電車がなくなっていた
どうしよう どうしようと
散々さまよったあげく
ネットカフェで 寝ることにした
私は、ビジネスシートという 一人用の席で
そして、なんとなく youちゃんとメンズくんがペアシートという 2人用の部屋で
その手続きをyouちゃんがしている間、 言葉には出せないけど 私は名残おしくて メンズくんが私の腰に手を回して 私もなんとなく寄り添って
でも、すぐに離ればなれになった
胸が、痛い
2人が 今どうやって眠っているんだろう
胸が、痛いんだ
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