本当の闇が消えてしまったのはいつのことだっただろうか?
きっとそれは24時間営業の店が開店してから。 24時間営業、コンビニエンスストアが開店してから 私たちは本当の闇を失った。
今の子供たちは本当の闇を知らない。 飲み込まれてしまうような、恐怖を抱かさせる 本当の闇。 私たちはその恐怖感を知らない。
本当の孤独を失ったのは 携帯電話が普及してから。
携帯電話で電話をすればすぐつながる。 話すことができる。 メールを送れば返ってくる。
いつでも誰かとつながることができる。 そうすることで孤独を失った。
遠くにいても それほど孤独を感じることはなくなった。
いつでも連絡はとれるから、そんな安心感を得た。
私たちは便利さを得た。 しかし、一方で失う恐怖を得てしまった。
明かりがなくなったとき、 本当の闇に放り出されたとき 私たちはどうすることもできなくなる。
便利な生活に慣れてしまっている。
携帯電話を失ったとき、 すごく不安になる。
いっそ私がそこにいたかった。 誰か、神の怒りをおさめてください。
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