的想


2004年10月21日(木)

本当の闇が消えてしまったのはいつのことだっただろうか?


きっとそれは24時間営業の店が開店してから。
24時間営業、コンビニエンスストアが開店してから
私たちは本当の闇を失った。



今の子供たちは本当の闇を知らない。
飲み込まれてしまうような、恐怖を抱かさせる
本当の闇。
私たちはその恐怖感を知らない。




本当の孤独を失ったのは
携帯電話が普及してから。


携帯電話で電話をすればすぐつながる。
話すことができる。
メールを送れば返ってくる。

いつでも誰かとつながることができる。
そうすることで孤独を失った。

遠くにいても
それほど孤独を感じることはなくなった。

いつでも連絡はとれるから、そんな安心感を得た。





私たちは便利さを得た。
しかし、一方で失う恐怖を得てしまった。



明かりがなくなったとき、
本当の闇に放り出されたとき
私たちはどうすることもできなくなる。

便利な生活に慣れてしまっている。



携帯電話を失ったとき、
すごく不安になる。





いっそ私がそこにいたかった。
誰か、神の怒りをおさめてください。


  < past   INDEX   will >


ウミネコ

My追加