2016年09月02日(金) |
異類婚姻譚 本谷有希子 |
  本谷有希子 講談社 2016
STORY: 自分の顔が段々旦那の顔と似てきていることに気づいたサンちゃん。旦那とは再婚で、前の妻にはかっこつけすぎて疲れたと旦那はサンちゃんの前ではぐうたらになっていて…。
感想: 芥川賞を受賞した作品。短編集で、ほかにも何本か作品があったが、時間の関係で表題作のみを読んだ。
サンちゃんは子供のいない専業主婦。旦那の顔がどんどん間延びしていって、人間ではないものに近づいてきていることを感じる。
自分ではそれではいけないとも思いつつも、結局旦那に流されるサンちゃん。
そして、最後には…。
ちょっと恐ろしい内容。でも、夫婦って似てくるかもしれない、確かに…。
そして、怠惰な方に行こうと思えばいくらでもい行けるのかもしれない。
人間として生きるためにも、楽な方、楽な方に流されていくのもよくないのかもなーとちょっと思ったりした。
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