感想メモ

2017年09月09日(土) 君の膵臓をたべたい  住野よる


住野よる 双葉社 2015

STORY:
膵臓の病気で余命1年だという桜良に偶然出会った僕。誰にも興味を示さず、読書だけが頼りだった僕は桜良に振り回されながら自分を見つめ直していく。

感想:
 すごく売れて、映画化もされて、みんな号泣しているらしいというこの本。

 闘病ものなら、泣けるよなーとあまり感慨も持たずに読み始めると、何だかこの高校生のやり取りがすごく面倒くさくて、最初の方はあんまり乗れなかったかな。

 でも、ちょっと意外な展開になって、やはり最後の方は泣ける話ではあった。

 桜良が僕のことを呼ぶときに、いちいち【 】に入った名前で呼んでいて、その呼び方が色々で、これはきっと、桜良が本当は僕の本名を呼んでいるのだけれど、僕がすれていて桜良が僕について思っているだろうと僕が思っている内容を描いているのだろうなとはわかるのだが、そこがまどろっこしいというか。

 そして、やはり名前は伏線になっていたような気はするのだけれど。

 この本は、最初に桜良の死後から始まるから、桜良が死んでしまうことはわかっている。でも、物語のその先が重要なところなのかもしれないね。

 こういった青春小説に乗れなくなっている自分におばちゃん化を少し感じるのであった。

 若い時に読んだら、またちょっと違うのかなー?


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