よく、「CDをジャケ買いする」とかって言うけど、私はよく「本をジャケ読み」する。 本を見た目で選ぶんです。 そのとき、結構重要なのがタイトル! もう、理屈なしに引き寄せられちゃうタイトルがある。 この前、この日記にも書いた、山本文緒の『眠れるラプンツェル』も、タイトルに引き寄せられて読んだ本。 タイトル通り、作品もすんごくよかった。
でも、タイトルだけでその作品のすべてが分かるわけもなく、タイトル負けということもあるみたい。 私にとって三浦綾子『天上の青』は、残念ながら、タイトルへの期待が大きかった分、作品の満足度は今一つでした。
『天上の青』を見かけたのは高校の図書室。いつものようにどんな新刊が入ったか、なんとなく見ていて見つけたこの作品。 「てんじょうのあお…てんじょうのあお…」 って、頭からタイトルが離れなかったくらい、すごく印象的なタイトル。
一体天上の青ってなんだ? 種を明かすと、あさがおの品種のことなんです。 heavenly blueという、大輪で、芯が白く全体にはっきりとした青空色のあさがおです。
主人公は、毎朝このheavenly blueに水をやっていて、あるいわくつきの男性と知り合って…。って、感じの話だったような…。 ストーリーはすっかり忘れちゃったのに、タイトルは今でも鮮明に覚えてるんだよなあ。 と、いうのも、今日、道端の庭先に、ヘブンリーブルーの朝顔が咲いているのを見かけて、『天上の青』のこと、思い出したというわけなんです。
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