2002年08月11日(日) |
ドアをノックするのは誰だ? |
行き倒れていた夜中のことでした。 何か、玄関のほうで物音がしたような気がして目が覚めました。 いつもなら気にしないのに、なぜか気になって、玄関の鍵がちゃんとしまっているか確認。 開け放っていた窓を閉めて、 布団を敷いて本腰入れて寝ようとした時でした。
ガチャガチャ。 ドアノブをまわす音。
そして、 ピンポーン。 ピンポーン。
うしみつ時を過ぎています。
私は物音を立てないように、ドアに近づき、覗き穴を覗きました。 真っ暗な中に、確かに人影が動いています。 そして、執拗にチャイムを押し、こぶしでドアをたたきます。
がちゃ。 「はいはーい。どちらさまですかー?」
なんて、出て行けるわけがなく、私は息を潜めて様子をうかがっていました。 耳を澄ますと、ぼそぼそと声が聞こえます。
「どこなんだよ。 一体。つきあたり、右?」
そして、私のとなりの部屋のチャイムの音が聞こえました。 どんどん、ドアをたたいています。 なんと、知り合いの部屋がわからず、手当たり次第にチャイムを押して行っているのです。 なんて非常識な!!
もし私がこんなか弱い妙齢の乙女じゃなく、 筋骨隆々たるマッチョマンだったら、飛び出して行って怒鳴ってやるのに… 「ばかやろう!てめー、何時だと思ってやがる!!」
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