久しぶりにおじいちゃんとおばあちゃんに会いにきました。
向こうでおばあちゃんが、何か言っています。 「寝てるの、そう、そうしていなさい。 今日はでかけないの。そう、いいこでおれよ」
今度はおじいちゃんが言っています。 「今日はあついぞー。 うんと暑いわ。 なに、腹が減ったか。」
一瞬ぼけちゃったかとおもって、びっくりしちゃった! 大丈夫大丈夫。 まだまだ二人は元気元気。 猫とお話してたんです。
丸々太ったかわいい三毛猫。ミーコ、ですって。
この猫、この前私が来た時には、まだ、よそ者でした。
「また来た!こら!あっちいけ!」 って、おばあちゃんは追っ払っていました。
でも、一方ではおじいちゃんが、 「腹へってるのか?しょうがない猫だ。食え食え」 と、えさをやるもんだから、だんだんなついちゃって、追っても追っても、逃げて行きません。 ついには家の猫になっちゃったんだって。
なーんて、仕方なく、みたいに二人は話すけど、ミーコがきて、にぎやかになってよかったね。 ミーコは日がな一日寝ていて、おじいちゃんとおばあちゃんはそれを覗き込んでは、
「ねとるのか?そう。いい子にしとれよ。 そこで寝とれ」 って、話し掛けて、まったく、猫はかすがいだなあ、と孫は思うのでありました。
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