きよこの日記

2002年10月19日(土) 悪夢

半年に一度ぐらい、忘れた頃に見る夢を見た。

大学に行くと、友達が騒いでいる。
「ここのところ、どう考えた?私分からなくって、とりあえずのことしか書けなかったよ」
「わたし、****かなって考えたんだけど、やっぱり違うかもしれない」
お互いの分厚いレポートを見せ合いながら。
私にはそのレポートの記憶がない。
「今日提出だよ。先生は研究室にいらっしゃらないけど出しておくようにって」
言われてみればうっすら、そんなことをいわれた気がしてきた。でも、参考文献一つ読んでいない。
どうしよう。これからマッハでごみみたいなのを書いて体裁だけ取り繕うことすらできるかどうか。
幸い、先生はいない。

などと考えながら、とりあえず誰かの講演を聞くために教室に入り、座ると、斜め前に先生が!!
どうしよう!
謝り倒すべきだろうか。知らぬふりをしてここはやりすごしてしまうか…。

目が覚めた。
この夢を見るとき、私は本当に焦って、慌てて、我を忘れる。
大学を卒業したのはもう何年も前のことなのに、いまだ大学のゼミの日々は生々しい苦しみとして心に残っている。
もし、私にトラウマというものがあるとしたら、これだろう。
尊敬する先生に認められたいのに、勉強不足、力不足、努力不足の私。
同級生は地に足をつけて自分を持ってちゃんとやっているのに、だらしがない私。
卒業論文はこんな劣等感にがんじがらめになって、かろうじて形だけ見繕ったものだった。
自他ともに認める劣悪品。
なのに、先生は優をつけた。
教師としての就職が決まっていた私に、更なるキャリアアップの道として、数年後には大学院に行くことを考えるように先生はおっしゃった。
「院に行くときは選考に卒論の成績が行くから」
先生は親心として優をつけてくださったのだろうが、私にはそれがつらかった。

この夢を見るたびに、思い出してしまう、大学時代のこと。
いつになったらこの夢を見なくなるだろう。


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