| 2005年01月31日(月) |
村山由佳『おいしいコーヒーの入れかた�后[个慮畍紂� |
生徒にシリーズで借りています。 この歳になって読むと、こそばゆいような、初々しい恋の物語。 この巻でも二人はりょうおもいなのに照れたり、正直になれなかったり。 そして、ショーリに思いを寄せる女の子が登場したり。 一進一退です。
綾乃は、すでに寝息をたて始めていた。 「丈」と、僕は小声で言った。「音、でけえ」 「んまっ.オニイチャンたら、過っ保護〜」 憎まれ口をたたきながらも、丈は素直にテレビの音量を絞った。 早くも初夏の匂いを感じさせる風に、綾乃の髪(とは名ばかりの産毛)がほよほよとなびく。テレビからは大勢の笑い声、窓の外では近所の子がはしゃぐ声。庭の木々はそれぞれの緑に輝き、空はどこまでも青く澄み、キッチンからは涼しげな水音、どこかの屋根の上で猫が鳴いている・・・・・・。 この感じを覚えておこう、と僕は思った 何ひとつ足りないもののない完璧な午後。満たし、満たされ、少し退屈で、でも何もしたくない、しなくいい――そんな幸せな午後のことを、大事に覚えておこう。ごくふつうの平凡な幸せってものが、じつはふつうでも平凡でもない、こんな奇跡的なバランスの上にだけ成り立つものなんだってことを忘れないでいるために。
この部分に、激しく共感。
完璧に平凡で普通な幸せは、奇跡的なバランスの上に成り立つものなんだよなあ。 そして、その瞬間が幸せな瞬間だということは、あとになって気がつくものです。 その瞬間をなつかしみ、どれだけ、それに似せて幸せな瞬間を再生しようとしても、 どこか微妙に違っちゃうんだよね。
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