サズカリ おとうさんがつける、子供たちの成長記録
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うちのサズカリたち = かい♂13歳(1998/11生) + みー♀11歳(2000/9生) + あー8歳(2003/9生)
夜、虫の絵本を見ながらかいが聞く。
「これなあに?」 「どれどれ。それはね、クツワムシだよ。」 「ちがう。これなあに!?」
あん?
「だからクツワムシだってば。」 「これなあにいいい!!!」
すでに泣きべそのかい。どうも期待している答えと違うらしい。自分では思い出せないようだ。だけど、ここにクツワムシって書いてあるしなあ。でももう眠くて臨界点に達しているかいは、論理的な会話は成り立たない。
びえびえ泣きながら、ママのところに絵本を持っていく。
「マあマあああ! これなあにいい!!」 「えーと、ウマオイだっけ?」
おいおい、そういうことかい。 期待する答えが得られたので、かいは戻ってきてパパに問い直す。
「これなあにぃぃぃ!」 「なんだ、これウマオイだってか?」 「うん」
泣き止む。
「これ、クツワムシだよ。ウマオイじゃないよ。」
「うまあおおいいいい!!」
再び顔を真っ赤にして泣き出す。父として、断じてこれをウマオイだと認めるわけにはいかない。鳴き声だって全然違う。ウマオイはスイッチョン、クツワムシはガチャガチャだ。
だが・・・刷り込みを覆すのはかくも大変だ。
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