くまま 読みの日記
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2002年11月21日(木) けちんぼ

幼稚園、今日はもまれて泣きまくりだった。

新幹線の滑り台の階段で、同じくらいの男の子(でも体は一回り大きい)が、途中に座り込んで、皆を押し返して上がれなくしていた。
その最前列にいた空神は、ワンワン泣いていた。
通れるようになっても泣きつづける空神を抱き上げて、「泣いてるんなら、帰ろうか?」と言うと、ヤダ、と言って、滑り台に復活。

幼稚園の、新幹線のすべり台は、塔の中を螺旋階段で上がっていく。
ナナちゃんのママと話していたら、空神が何時まで経っても上がって来ないので、またか、と思い見に行くと、案の上、階段の数段上がったところで、ハナ2本ダーダー垂らして、涙ボロボロ流して、ワンワン泣いている。

さっき、先に滑らして、後から自分が降りてくる間に、取られそうになったミキサー車。
「ゴメンネ、使ってるの」と一度は守ってやったミキサーだったけど、階段の中で強制交換されたらしく、新幹線を手にしていた。
「どうしたの? ミキサー、とられちゃったの? 空神は、どうしてもミキサーがいいの?」
「ミキサーがいいの〜〜〜」とワンワン泣く。
「じゃあ上に行って、お兄ちゃんに、どうしてもミキサーがいいの、交換してちょうだいって、言っておいで」
と言うと、信じられないことになった。

いつもなら、収まっても、「泣いちゃったの」とメソメソする空神が、その途端にキッと口を結んだと思ったら、涙もピタッと止まって、ズンズン上に上がっていった。
母、茫然。

下から見ていたら、何度か新幹線を押し付けて押し問答していたようだけど、結局取り返せなかったらしい。
でも、その新幹線を先に滑らせて、自分も降りてきた時にはスッキリしていたようだったので、交換は叶わなくても、空神の中では自分なりにやって、納得がいっているのだと思えたので、「新幹線、ビューンって、すごく早く、格好良く走って来たよ。ミキサーより、ずっと格好良かったよ!」と言ったら、「早かった? ミキサーより?」と、ニコニコ嬉しそうにまた登っていった。

弱虫の泣き虫だと思っていた空神に、ビックリするような成長と自我をみて、とても嬉しい母であった。



夜、お風呂を上がったら、パパがパンを食べていた。

空神「パパ、何食べてるの?」
パパ、わざとらしく、最後の一口を急いで口へ放り込む。
空神「・・・けちんぼ〜〜〜〜」
パパ・ママ「・・・・・」
面白いヤツ。



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