■2005年01月20日(木)
  ― 難しい問題 ―
今日は旅で感じた話を少々。
 今回は帰りにタイ(バンコク)に寄ったんだけど、スマトラ沖の大津波でバンコクにも影響はあるんじゃないかと、出発前も帰国後もたくさんの人に心配された。
 実際は、バンコクは平常そのもの。いつも通りニギヤカな大都会。ただホテルで義援金の募金箱をたくさん見かけたけどね。
 バンコクの街そのものは大丈夫でも、むこうのガイドさんたちは大変な目に遭っているらしい。予定していた旅行をキャンセルする日本人が多くて困っているんだって。
 ドンムアン空港へ迎えに来てくれたガイドさん。私と会うなり「ね、日本では津波のこと、なんて報道されているの?タイへは旅行へ行くなって規制されているのっ?!」とすごいイキオイで詰め寄る、詰め寄る!
 「外務省は、絶対に行っちゃダメとは規制していないよ。ただ被災地へ行く場合は、必ず病気予防のための接種を受けて衛生に気をつけるように、とは言っているけど…」と返事をすると、ガイドさんは「タイはもう大丈夫!伝染病なんてナイヨ。被災した国の中では、タイが一番安全!!お客さん、お友達にもそう言っておいてね、『みんなタイに遊びに来てね』って」と、自信マンマン、胸をはってた。
 観光業で生きているヒトは必死!旅行前、色々タイ関連サイトを見たけど、プーケットで旅行業を営んでいる日本人の方のサイトにも、その必死さが現れていた。プーケットの中でも被害が少なかったビーチの現状写真を掲載して「ほら、もう大丈夫。海はこんなにキレイで穏やか。心配ありません!」といった調子。実際、タイで聞いた話では、プーケットのパトンビーチ以外にはもう欧米人客が戻ってきているらしい。
 とにかく、私を案内してくれたガイドさんの必死な形相に圧倒されたので、いちおうこの話(彼女の言うところの「タイは安全!」説)をココに書いたわけです。でも一方で、現在も、悲しみの中で苦しんでいる人々があまりにたくさんいるのも事実だし…。
 新潟も地震の影響でスキー客が激減しているとか。う〜ん、難しいよねぇ…。新潟もタイも、たしかに被災地の近くは「旅行ムード」ではないのかもしれないけど、観光に頼って生きている人も多いから、ある意味「復興」のためには、旅行客になんとしても来てもらわないと困る。その切実さも痛感できるし…。
 難しい問題。答えが出ないなぁ…。オチがなくってスミマセン。




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