ここにとどまるしかないんだな ここでふんばるしかないんだな 真冬の太陽のような寂しさ 春分の桜のような苦しさ 夏至の長雨のような虚しさ 秋分の名月のような鬱陶(うっとう)しさ もうすぐ片がつくんだろうけれど 先に行くかないで 先への希望を捨てて 砂浜で顔押し付けてをはいずり 塩辛い水におぼれながら、砂が耳や鼻や目に入るのを我慢しながら ここにとどまるしかないんだな ここでふんばるしかないんだな