野菜ジュースを瞳からあふれ出させたような粘液の気持ち悪さでも、振り切れない訳
みかんとしょうが、にらとトマトを混ぜ合わせた野菜ジュースの匂いでも、止められない涙のわけ
とろとろに野菜を煮込んだホワイトソースのような幸せが最高の幸せだと知っているから
ここから先は、体を芯から温めてくれるホッカホカのホワイトソースに、炭をポトリ、またポトリと落としていくだけなのだから
永遠の愛や永劫の誓いや永久の友情などを信じるにはわき腹の贅肉が着き過ぎてしまった
それでも諦めないから、諦めないからこそ、この先は炭を入れていくしかない
精霊である君の命は数百年で僕の命は数十年なんだ
抱きしめて抱きしめて抱きしめて
抱きしめられるからこそ幸せになれた
抱きしめたからこそ幸せになれた
一緒にあの世に行ければ永遠の愛や永劫の誓いや永久の友情が得られるのだろうか
野菜ジュースの涙に迷いが混ざり、さらにドロドロになって
ただ、君を抱きしめる
ただ、君の瞳をみつめる
もうそろそろ野菜ジュースに炭が混ざり、君の姿は所々真っ黒になっていくだろう
もう、そろそろと私の命に老化と死が入り込み、それでも君の姿はまだまだ若々しいままなのだろう