漫画というのは総合芸術なのだよ
それに比べて文字で書かれている文学やら哲学やら、学問というのは一義的で幅が狭く、とてもではないが総合芸術にはなれない なりえない
対して幅の広い総合芸術たる漫画は両義性を見事に表現できる訳だ
例えばこのシーン、どんなに崇高な行為も、所詮全ての行為の1つに過ぎない、という意味と、崇高な行為が貴いのだ、という意味にも、いやいや、崇高な行為が出来るのは一部の人間に過ぎない、という意味にも取れる
文学ではこうはいくまい
「先生!」
はい、きみ
「先生の言葉は文学的ではないのですか?」
はい、きみの言う通り
(一部爆笑せず)
「漫画とは漫画ならざる捉え方によってしか正確に解釈されない訳ですか?」
はい、きみの言う通り と同時に対話もこの対話も漫画的でありたいものだね、特に第三者にとって
(一部のみ爆笑す)