なんのことはない、お前はキチガイだ
なんのことはない、お前はキチガイだ
話す衝動を押さえられない家畜どもをお前は醜い、と切り捨てる
仏像のように静謐さと我執の昇華を美しいという
オリオン座が実際には近くにないように、それでも美しいように
星座のように静謐さと観念の昇華を美しいという
地上では望めないものなのだろうか、と斜に構えてみせる
けれど、お前は、お前自身の偏執を存在者にばら撒いているに過ぎない
他者の話す衝動を傾聴し続け、人気取りをする
その結果、信頼と尊敬と求婚を受け取れる
他方で、他者に静謐な美を求めて拗ねてみせる
その美に近づくものがあれば、さらに美の抽象化を進める
そうして、皮肉を胸の中で言い連ね、馬鹿にして悪口をいい、ストレスを生み出す
結局、お前は お前自身の偏執を存在者にばら撒いているに過ぎない
他人へと媚びれない上手くやれない心身障害者や引き篭もりと反対なだけじゃないか
いやいや、お前は お前こそその第一歩なのだ
どこが違うというのか どこが異なるというのか
強烈な偏頭痛も 毎朝の吐血も 心臓を刺す痛みも 全身の倦怠感も 顔面チック症も全て
全てだ
なんのことはない、お前はキチガイだ
なんのことはない、お前はキチガイだ