大粒の涙 大声の嘆き は全くイラつく
効率の鬼 効用の視点 が失われた行動に触れると
けれど、自己の存在の不安をえぐりだすからだろう
効率や効用が無ければ私には存在する意味が無いという観念があるからだろう
私自身の存在の不安を雷雨のようにばら撒いて
私自身の不安を他人に飴玉のように投げつけて
どうしようもないのだと、夏の夕立はどうしようのもないのだと
もったいないのだと、飴玉を投げつけるのはもったいないのだと
決して自殺しないのだと、6歳の家出の帰りに扉の前で誓った
決して解決しないのだと、24歳の留年で涙を流してあの子に抱きついた
どうしてか産まれてきて どうしてか肉体が停止するだろう
どうしてか今生きていて どうしてか肉体が停止していない
どうしてかに自己の存在の不安が紡ぎだされて
どうしてかに自己の不安の根源が織り込まれて
ポカン
私は生きていく
ポカン
私は生きていく