ものかき部

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「 野菜の君 」
2009年10月02日(金)



 チカチカと視界が流れるのにも逢いに行くほどの渇望に繰(く)れる
 煮野菜が7種類とトマトスープ おかわりたっぷりと用意してくれる
 友人に「目的は恋愛?結婚」と聞かれて素直に答えないのを当てる

 それはちょっと気に入ったかもしれないと照れた「老後の茶飲み友達」
 そういうのは全然気にならないと聞くまで答えない「過去の不純性」
 そう言われるとと戸惑いながらもじもじとする「可愛いね」

 「どうして欲しい」には答えられないのに、どんなに小さなことでも「ありがとう」「そうして欲しかったと気がつく」と結べる
 「邪魔ではないよ」が最高の褒め言葉ときちんと伝えられる雰囲気
 「こういう人に私は落ち着くんだろうな」という直感でさえ隠していける充実していた生活

 目の前の親友のいい点を褒めて確信を積み上げていく賢さと明るさ
 「止めて」「どうして」「信じられない」を「ユニークだね」「面白いね」「へー」になっている口調の自然ぶり
 「他に居ても?それは黙って別れてくれているんでしょう」と信頼とも自信ともが入り混じった清々しさ
 
 与えてもらったことを決して忘れず決して口に出さず行動に出して
 隠すのはくりくりとした愛らしい瞳
 自立したのに決して誇らず決して悩まず他人に求めないないようにして
 求めるのはすべずべの桃のような肌
 
 出会って病が治るのか深まるのか転化するのか しかないと思っていたのに
 つまり、私は夢を見ているのだ
 化学反応や物理法則で病を決定付けられると それしかないと思っていたのに
 つまり、私はあなたを見ているのだ

 瞳を閉じても可愛い笑顔がある
 煮込み野菜のように柔らかく混ざり調和した確信 確信 革新の確信 核心と確信


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