その人は、どうしようもないことを観、穢れた言葉を心の中に投げつけていた 己の出身地、親、性別、能力、そうしたどうしようもないことを穢れと観た そうした肉体の行動を縛り、思考を型にはめ、有意を敬遠した しかし、それは無為でも、蕩尽でも、放棄でもない 言うならば、風邪で、ぼわん、としたものだ 穢れ、否定、ネガティブなどでは決してない 決してなく袂を分った けれども、懐かしくさえして、ぼわん、と浮かんでくる