FROM PEARL

2003年05月09日(金) 悲しいこと

 以前お世話になった会社の社長の奥様が亡くなられていたことを、
3ヶ月も経ってから知りました。
有名なお菓子屋さんなのですが、2年ほどその会社で、商品企画や、
営業のお仕事をさせていただいたことがあるんです。
社長は、2代目(3代目だったかな?)でしたが、ユーモア溢れ、
厳しいけど、とってもユニークで魅力ある方で、私は大好きです。
その社長が、新商品の企画にあたり人材を探しているときに、
偶然にもお話が入り、参加させていただいたんです。

全国規模のお店ですが、社長一家全員がお仕事に参加され、
一族総出!というたくましいもの。
社員の方たちも、決して贅沢に優遇された待遇ではなかったみたいだけど(^^;)、
社長に尽くし、お店に尽くして盛り立てています。

そんな社長の縁の下の力持ち、奥様もまた、数ある工場や支店を切り盛りし、
でしゃばらず、でもてきぱきとされた方でした。
華奢な身体が、お仕事されているときはとても大きく見えたのが印象的です。
普通、ある程度大きな会社の奥様だったら、
優雅な生活をされているのだろうに、と思っていたものですが、
彼女は違いました。
もちろん素敵な方でしたが、毎日お仕事に精を出されていたようです。
いろいろ大変な理由はあるのですが、
それらを大変だ、と表にあまりもらさず、前向きに行動されている姿を見て、
素晴らしいなぁ・・と思っていたのです。

それが、おととしくらいでしたでしょうか。
大病されて、手術を受け退院された際、お手紙を頂戴していたので、
すっかりその後も静養され順調な生活を続けられていたとばかり思っていたのです。

しばらく忙しくて、ご挨拶すらしていなかったために、
3ヶ月も経って知ることになるなんて。

少し距離が開いてしまうと、人が突然この世に居なくなってしまうことさえ知らず、
平然とすごせてしまうことの事実に、なんとも言えないモヤモヤ落ち込んだ気持ちを感じます。

同じ思いを数年前、友人の死で経験したことがありました。

またしてもやってしまった。
やっぱり人との関わりあいって、表向きだけでは意味が無いけれど、
元気だろうからいいや、と無沙汰してはいけないのだということを痛感しています。
たまには、『お元気ですか?』と心からのお見舞いをする。
大事なことなんですね。

ここにご冥福をお祈りし、社長が少しでも元気に過ごせるようお見舞いします。



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