今日からお彼岸なので、父の骨を納めたお寺に行ってきた 帰りに やっぱり我慢が出来なくて娘のワンルームを覗いた オートロックだから入れないので仕方なく帰ろうかと思っていたら 管理人室から男の人がでてきたのでそのまま紛れ込もうとしたけれど どちらへ行かれますか? と 聞かれてしまった とっさに適当なことが言えなくて 「あの、娘の部屋に内緒で行きたくて・・・」 そう言ったとたん、涙がポロッとでてしまった 管理人さんもとまどった風で 「お名前は?」 「あの、娘にバレたら困るのですが ○○です・・・ 娘の部屋の前まで行きたいだけです でも いいです・・親が来たことを知ったら怒るでしょうし・・ ただ もし もしも ここを出て行くようなことがあれば 行方を見失ってしまいますのでその時はおしえていただけませんか」 そこまで一気に話したら 「わかりました、連絡先を書いてください」 そう 言って その人はメモ用紙を取りに行った 私が住所、名前、電話番号、を 書いたら その人も連絡先を書いてくれた 「お恥ずかしいことですみません、よろしくお願いします」 そう言って その場から離れて帰ってきたけれど 何だか 胸がドキドキしている・・・これでよかったのか・・・
以前、管理人さんに事情を話して 何かの時、教えてもらえるようにしといたらどうやろう と ダンナと話したことがある 「その人によるわなぁ 」 と ダンナは言ったけれど はからずもそんなことになってしまった でも考えたら かっこ悪いことだとつくづく思う 25歳を過ぎた娘のことを、50を超えた親が他人様に何を言うやら・・ ダンナに言ったら何と言うだろう なぜ 適当に言って(名前を名乗ってでも) さっさとエレベーターに乗り込めばよかったんだ 実の親なのに何の遠慮がいるのか 「○○です、いつも娘がお世話になっております」 そう言って さっさとエレベーターに乗れば部屋の前まで行けたのに・・ 私の気持ちははっきりしている もし鉢合わせして知らん顔されるのがこわかったんだ それか 何しに来たんや と 言われるのがこわかったんだ でも でも でも ひょっとしたら私が来るのを待っていたりして・・ 強情っぱりの娘のことだから案外そうだったりして・・ これは親のただの希望的推測だろうか・・・
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