愚痴日記

2004年05月05日(水) 覚書

 海辺のカフカ    村上 春樹 著より

フルニエの流麗で気品のあるチェロに耳を傾けながら、青年は子どもの頃のことを思いだした。
毎日近所の河に行って魚や泥鰌を釣っていた頃のことを。
あの頃は何も考えなくてよかった、と彼は思った。
ただそのまんま生きていればよかったんだ。
生きている限り、俺はなにもかだった。
自然にそうなっていたんだ。でもいつのまにかそうではなくなってしまった。
生きることによって、俺はなにものでもなくなってしまった。そいつは変な話だよな。
人ってのは生きるために生まれてくるんじゃないか。そうだろう?
それなのに、生きれば生きるほど俺は中身を失っていって、ただの空っぽな人間になっていったみたいだ。
そしてこの先さらに生きれば生きるほど、俺はますます空っぽで無価値な人間になっていくのかもしれない。
そいつは間違ったことだ。そんな変な話はない。
その流れをどこかで変えることはできるのだろうか?




連休はどうするの・・?
というメールを息子にしなくてよかった
もしメールをしていたら きっと息子は
またおかんがSOSを出してる、しゃぁないなぁ、ちょっくら顔でもだすか
と たとえ1晩でも帰ってきただろう
きっと・・

そういう意味でもこの連休で 海辺のカフカを読んだことはよかった
ほんとうに本があるおかげでいつも助けられている




別記

父親との関係がトラウマだったらしい。
「カフカは強い父親からたえず逃げた。虫のように自分の殻に閉じこもった。」

                  カフカを読む    池内 紀 著


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