きれいな空気があって 清らかな流れの川があって まぶしいくらいの緑の山々が連なって みんなでカラスが鳴くまで遊んだ原っぱがあって そして 母のぬくもりがあって そんな私のイメージするふるさとはもう私の心のなかにしかない
父に叱られてすねたことや 舗装されていない道が雨が降ればぬかるみになったことや 畑のトマトの青臭さもきゅうりのイガイガも 井戸に向かって声をだせば 少しの間があって響いたことや たらいの中でおおきなスイカを冷やしたことや はしゃぎまわる弟の髪が汗で額に張りついたことも そんなこともみんな思い出でしかない
私はそんな思い出をこども達に与えることができただろうか ぬくもりを感じさせる母であったろうか たとえ何年か先であろうと そんな思いをこども達は感じてくれるだろうか 何故に・・こうも・・感傷的になるのだろうか
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偏執的妄想被害者の心理
自由にならない相手を独占したいという欲求は、その人間のこれまでの歴史の中で、愛する者に拒絶されたり見捨てられた時の感情に根ざしている。相手との関係を空想化することで自分の歴史を修正して、過去に自分が満たされなかった部分を、全部満足のいくように書き換えようとする・・・・・。
破線のマリス 野沢 尚 著
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