夢の中で夢の中で泣いていたのに なぜ夢の中の枕を濡らさなかったのだろうひとつの眠りの園を造っていた私の顔からなんという悲嘆の噴水がほとばしったことだろう外部で泣くことのできなかった者が私の内部でどんなに泣いていたかそれを知っていたのは誰だったろうほとんど顔を失ってしまうほどかなしみの中へ顔を容れて声もなく − その声に気付いて眼覚めるまで 金井 直