>今週のガンダムシード カガリー!ああっカガリちゃんが!カガリちゃんが!オッサンを偉そうにひきつれて襲いに来てくれました! 色んな意味で癒しです!カガリもそうだがオッサンが!オッサンが!ああ子安兄さんとメカニックオヤジだけが視覚癒しだった日々よサヨウナラ!しかし砂漠でオッサン引き連れてる金髪というとカトル様のよーですが、あの位汗臭くオヤジたちがカガリ命だったら言うことないんですが無理かなあ。
ともあれ現在ストーリーの唯一の推進剤としての癒しことフレイの毒に気がついてキラ姫を救うナイト役(真の癒し)をカガリに望む。宇宙空間でぼけっと浮いてる乙女には望んでも酷だと悟ったので。ちなみに「キラ姫」に、何の萌えもありません。どちらかというと主人公攻派としては「・・・けっ・・・」という気持ちの呼称です。逞しくなってくれれば私も嬉しいですがもうあまり期待しません。
しかし歴史的な基礎設定こそ総集編で出てきた「コーディネイター」ですが、また今回でワケわからん状態になりました。設定はともかく見る限りでは「コーディネイター」の遺伝子操作は「普通よりちょっと優れた身体能力」を生み出す程度でしかないように見受けられます。確かに何も処置しない人よりは丈夫なんだろうけど・・・なんかね、既に「ナチュラル」の感覚って「コーディネイターは人外」ってカンジですね。医者の発言か、とすごく思ったし、フレイの毒もここらへんが発生源ぽい。友達ズも「キラだから」いいけど「キラ以外のコーディネイター」には偏見バリバリぽい。見れば見るほどキラがここにいてもしょーがないカンジなんですが、さて何となく彼女もコーディネイターじゃないのかしらんと思うカガリは「何故」戦ってるんでしょうか。それ次第で闘いの理由が「自分」にないキラがいい方向に感化されるといいなあとは思っています。
が、実の所はあんまり期待してない。というのもどうもこのアニメ、極端に人に優しくないから。
といってもクルーゼが撤退する敵を壊滅させる場面やイザークがシャトルを攻撃した場面を責めてるわけではないのです。 何気なく描かれすぎてる「第八艦隊壊滅」が問題です。 大体「艦隊」が「本当に」「戦艦二隻+ガンダム&ジン」に壊滅されるというのが既にどうかと思う。ガンダムの強さをアピールしたいのかもしれんが軍事マニア的に言わせてもらえばやりすぎです。(リアルで言わせてもらえば3割の損害でも艦隊的には大損害で壊滅と言ってもいいんだぞ?)大体ブーツホルツ声の閣下がこんな局地戦で死んでどうすんじゃ。 ガングロ君に『数だけは多いぜ!』と忌々しげに呟かれましたが普通そんだけ数があれば身動きできなくなるのが現実だ。 ていうかその「数」は曲がりなりにも「軍隊」つまり「人の集団」なんだよ?あまりに軽くないか?いくらなんでも無能すぎないか?言い過ぎかもしれんが「自然発生のナチュラルならいくらでも補充できる」みたいなノリがあって寒いんですがそんなに新製品のアークエンゼルが大切ですか?
ていうか普通は「人の力」を全面に出すんだよな、こういう戦争モノ。テクノロジーの進化も大切だけど結局人が、ていうのが基本スタンスにならないと話がまとまらないし何より気分が高揚しない。富野ガンダムにおけるニュータイプや「背後霊」もある意味そのスタンスの変化形だと思ってる。実際人が人を集めた集団の力は目を見張るものがあるし、その中で我を貫いた人の姿勢は本当に輝いている。主戦で戦った人もいれば、脇や影で闘いに徹した人もいただろうし、ただ生きるために踏ん張った人もいただろう。悩みながら戦った人もいれば喜んで戦った人もいただろう。そういった様々な「人」の姿を描くときの切羽詰った外的状況、これが「戦争モノ」の戦争なんだが・・・主役はあくまで「人」なんだが・・・。 テクノロジーのために一個艦隊を犠牲にする戦争モノは、かなり珍しいと思いますエエ。 まあアークエンゼル及びガンダムの開発を推進してたのがあのブーツホルツ閣下だったらしいので是が非でもそれをアラスカへ持っていかねばならんというにはこの開発推進派が軍の総意でないってことで切羽詰ってたのかもしれませんがどーもなあ。無駄に扱いのスケールがでかくて細部がまるで扱われてないのがかなりなー・・・。細部のツボがないから戦争に緊迫感もないしなー・・・。
シードは「戦争設定」が実際の戦争を元ネタにしてないぽいのがかなり目に付きます。初代ガンダムがダイレクトに第二次世界大戦を元ネタにしてたから尚更状況設定だけが似ているシードの架空さが目立ちます。それに加えて主人公が「戦う理由」が視聴者的にはないに等しいのがな。強いて言えば人員不足、か。このへんはある意味リアルなんだが・・・でもそれ以上に「キラが乗らないと話が成り立たない」的事情の方が目に付きます。なんかどのキャラも作成側の囲いの中にいて納まってるカンジでちっとも暴走しないのが見ててツライしキャラの個性もわからない(だから名前も覚えられない)。だから一人キャラ的に暴走してるフレイが癒しなんだな現在。
何ていうか、タイアップや「ウケる作品」を狙う暇があったらキャラクターの基本ををきちんと作ってきちんと各自で暴走させてください。話の根底にはヒューマニズムを持っててください。(特に戦争モノはな!)二重の意味で「人」に優しくないのが、シードが薄い原因だと思ってます。
さて第二次スパロボαが3月発売。予約特典欲しさに発売日に買うと思うけど、間違いなくプレイは夏以降です。(トホホ) かつてターンエーガンダムを最後まで見なかったが故に後に「α外伝」でとても悔しい思いをしたためシードを踏ん張って見てる現在。 これが報われるのかどうか、未来は見えません。うーん。
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