星の降る丘...midori

 

 

あたしは覚えている。鮮明に・・・。 - 2005年03月27日(日)

彼が帰った後の部屋で、初めて手を握られた事を思い出した。
それは、飲み会の後、車であたしを送っていってくれたときのこと。
彼は、お酒を飲んでいなかった。
前回は、飲んでいたのにどうしてだろう?
と考えていた。
そうこうするうちに、飲み会は、お開きに。
そして、みんなばらばらに帰っていった。
取り残されたあたしと彼。
そして、あたしは軽い気持ちで「ねぇ、送っていってよ」と言った。
たぶん無理でしょ。(笑)
というあたしの気持ちとはまったく逆の答えが返ってきた。
「別に、いいよ」
とりわけ、仲の良かったあたしたちは、一緒に帰った。
たわいもない、いつもの会話。
秋の綺麗な夜空の元、彼は車を走らせた。
そして、もうすぐ家につきそうというとき、会話が途切れた。
その瞬間、彼はあたしの手を握った。
彼の少し湿った手の感覚。
一瞬だと思った。
そして、彼はあたしにこう言った。
「付き合ってほしい」
まさか、告られるなんて思っていなかったあたしは、脳内が混乱し、何を言ったのか覚えていない。
当時、付き合ってる別の彼がいたし。
そして、家に到着し、彼は「考えておいてほしい」と言った。
その顔がとても、切なくて、どうしたらいいかわからないというような顔だったので、あたしは直視することができなかった。
そして、送ってもらったお礼となどを言って車を降りた。
少し、時間を置いて脳内をどうにか冷静にして、あたしは彼に電話をした。

こう書いてくると、あたしは彼の罠にまんまとはまったって感じですね。(笑)
そして、しばらくしてあたしたちは付き合い始めましたとさ。
まだ、あたしはあの頃子供でしたから、大人の彼の罠にはまったのも、しょうがないというところでしょうか。
まぁあたしたちが付き合い始めるキッカケになった出来事でした。


...



 

 

 

 

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