2002年02月22日(金)
職場でお世話になっているUさん。いつもアリガトウゴザイマス。 どのくらいお世話になっているかというと、ワタシのお願いしたことがもとで、うちの課長に怒鳴られたり、以前いた営業所の人に「さよなら」と言われてしまったり、なんだか本当に申し訳ない。
そんなUさんのお誕生日が、バレンタインデーのすぐ後だと知りました。 「バレンタインが近いから、いつも一緒にされちゃうんだよね」と。 おお、それは気の毒なことだ。 ワタシはプレゼントを差し上げようと心に決めた。 バレンタインデーの前日、たくさんのお菓子と一緒に、ワタシは小さな時計を買った。ちょっと変な形の、ちょっと可愛いヤツだ。こじゃれたラッピングもしていただいた。これでカンペキ、の、はずだったが。
ここへ来て、不安になる。
誕生日そのものをうろ覚えだった。 バレンタインデーの二日後のような気がするが、はて、どうだったかしら…。
二日後、一応、プレゼントを隠し持ち、会社へ行った。 しかし、どうしたことか誰も「誕生日おめでとう」とは言わない。Uさんの誕生日はそんなに秘密なのか。彼はそんな嫌われているのか。 いや、そんなはずはない。どちらかといえば人気者だ。 これはやはり。
案の定、偶然の会話から、彼の本当の誕生日が20日だと判明した。本当のって、ワタシが勘違いしていただけの話だけど。 ほっと胸をなでおろし、と同時にワタシは考えた。 日付もろくに覚えていないと言う状態で、そういう付き合いの関係で、いきなり時計をプレゼントというのはやりすぎではないだろうか。 もうちょっと、ライトな、ナンデモないものの方がいいのではないか。 彼の立場を自分に置き換えてみると、うーん、やっぱりひくかもしれない。
たまたま時間もあったので、ワタシは再び雑貨屋を訪れ、今度は値段にして数百円の小物を買い求めた。もちろんまた、ラッピングしていただいた。店員さんが前回と違う人でよかったと思う。
そして迎えたお誕生日。その日はとても忙しかった。ワタシの仕事は主に伝票の入力なのだが、あまりにその作業に没頭すると、逆に気持ちよくなってきたりする。かなり危ないくらいの忙しさだった。 気付くと、他の皆さんも大幅な残業で、うちの課長も他の男性社員も、みんな残っていた。 …この状況で、プレゼントは渡せない。こんな所で「はい」なんて渡したら、ワタシも彼も何を言われるかしれない。ヤバイだろ、マジで。
結局ワタシは、あれだけ悩んで2回も買ったプレゼントを持って帰ってしまった。「オメデトウ」の一言も言えずに。
翌日、「お誕生日オメデトウございました」と声を掛けたら、「ありがとう」と笑われた。 プレゼントは、他の人にあげてしまった。お世話になっているヒトはたくさんいるので、渡しやすい人に流れてしまった。
ごめんなさい。Uさん。でも本当に感謝しています。 お誕生日オメデトウ。
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