2002年03月24日(日)
突然母が「お父さんと京都に行って来るわ」と言った。駅前から京都行きの高速バスが出ているらしい。 娘としては「いってらっしゃい、気をつけてね」以外に言葉はないじゃないか。 そんなわけで、両親そろって、京都に旅立っていった。
母は旅行が好きなのに、京都には行く機会がなかった。京都以外にはあちこち出掛けていたが、そのたびに「次は京都がいい」と話していた気がする。 念願の京都。いつもワタシに手配を頼むのに、今回は全部自分で調べ、電話し、旅行会社も訪れて手続きしてきた。かなり力が入っていた。
ところがいざ、帰ってみると、なぜか父がとても喜んでいる。あっちに行った、こっちに行った。話が尽きない様子だ。母に引っ張りまわされたというわりに、嬉しそうに説明してくれる。 京都って、たぶん異世界なんだと思う。 考えもつかないほどの人出、寺も、町並みも、あまりにも普段の生活とかけはなれていたようだ。 「すごかったよ」。 単純だが、的を得た言葉なんだろう。 もちろん母もたくさんのおみやげを広げてご満悦だ。
高校の修学旅行で京都には行ったが、何を見て、何をしたのか。ほとんど覚えていないワタシ。 また改めて、訪れてみたい。父母の笑顔を見て、ますますそう思った。 今度はきっとカメラを持って写真を撮る旅になるだろう。 いいな、京都。その日が待ち遠しい。
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