月。
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2002年03月05日(火) 昔の男。��

最初は楽しかった
一緒に居られる事が嬉しかった
幸せだった

彼の手が好きだった
この手を離したくないと思った事もあった

ただ
その当時
私は、別の場所で
別のヒトを大切にも想っていた

けれどそのヒトには離れられない関係のヒトが居た

私はそのヒトに大切に想われているだけで
身体は求め合わなかった
傍に居る、それだけで幸せだった

手の綺麗な彼は
私の気持ちが別の場所にも或る事に気付き
私に本当の事を話すようにいつも責めるようになった

「全てを話さなければならないのか?」
「身体も心も、全てが自分のモノで無ければ許せないのか?」
「口に出している言葉は全て本当の事、だからそれを信じてくれないのか?」

逢えばいつも口論になり
最後はお互いを求めて…を繰り返し
苦しかった

それでも彼が好きだった
その手に抱き締められると
顎に触れる指先を肌に感じると
離れたくないと思った

でも、全てを曝け出す事が出来なかった

苦しかった
とてもとても苦しかった

二度と逢わないと
拒絶されてから数ヶ月が経つ
私も今はもう二度と逢いたくない

昔の男


杏 |MAIL

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