月。
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「ごめん今回は諦めてくれないか・・・」
そう言った彼の表情がもう思い出せない けれどそう言われた感覚は、未だに苦しく思い出す
私自身も無理だと思っていた 彼との子どもを産むことは出来ないと 彼との生活を始めることは出来ないと 思っていた
私は、格好の付く夢を持っていた訳でもなく 何かを成し遂げたいと思っていた訳でもない ただ「無理だ」と思った
自分の我儘だけで決めてしまっていいのか? 芽生えた生命を奪う権利が私には有るのか? 此処にある生命は『生きたい』と思っているかもしれないじゃないか?
何度も何度も考えた けれど無理だとしか思えなかった
・・・私は自分の我儘を通した
未だに苦しく思い出すことは 誰も此処に芽生えた生命を喜ばなかったことだ 邪魔だとさえ思ってしまった
私も、彼も
自分で決めたことなのに いつも此処に戻って来てしまう
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