青いコップに
青いハブラシ

そこにちょこんとあって
あなたが居た跡が残っていました

久し振りに触れた肌は　今も痛いけれど
それでも　しあわせでした

◇◇◇

目が覚めて
あなたが隣に居て
しあわせだと思ったけれど

　もう逢うのはこれで最後にしよう

そう言うつもりで
此処に居てくれているのかも知れないと思ったら
涙が止まらなくなってしまった

どうにか言葉をつむいで伝えたら
私のアタマをなでながら

　そういう考えもあるな
　そんなこと考えてたのか
　でも最後と思ってるやつにフライ教えないぞ

と言って
こわれものを扱うように抱き締める

何も変わらないし
確かなことは此処にあるこの気持ちだけで
これ以上を望むことは出来ないけれど
それでもしあわせと思える間は
このままで

杏 ｜MAIL

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