キノオモムクままに

2004年05月05日(水) 昔の男

夕方、突然ケータイが鳴る。

ケータイを変えたばかりで
着メロも変えたばかり。
慣れない着信音に戸惑いながらも出る。



明日は仕事がある。
しかも、本配属になって初の出社。
だから前日は出かけないでおこうって決めてた。

けどね、
久しぶりだし
いつも断ってばっかだったから
早く帰宅するのを条件に夕食を食べに行った。

理由は本当はそれだけじゃない。





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友達はちょうどアノ人のところに遊びにきてた。
結婚したアノ人。

たまたま
食事をすることになって
たまたま
アノ人の女房から外食の許可が出て
たまたま
あたしと会いたいってアノ人が言ったから。





約1年ぶりに会ったアノ人は
何も変わっちゃいない。

あたしを好きだと言った
あのときと全く同じ。

違うのは
結婚してること
子どもがいること
生活のリズム。


服装も
タバコの銘柄も
話し方も
仕草も
全部
全部
同じ。

変わってないんかいない。






怖いくらいに一緒で
なんだか優越感に浸れた。

あたしはこんなにも
成長したんだよって。




あなたはまだあたしを子ども扱いする。

あたしはもう大人だ。

あの時とは違う。


あの時と違う。





あたしを試すかのように接する。






久しぶりに会ったアノ人は小さかった。

広く寛大だと思っていた心は
意外と小さいものだった。



どこにもひっかかりはないけれど
アノ人を見るとあのときの自分を思い出す。

アノ人が大好きだったあたしを。























まず、帰宅して
1番最初に相方に電話した。

相方の声が聞きたくて
恋しくて愛しくて。


もちろん、
相方には夕食の話は言わなかったけど
優しい相方の声に何かしらの罪悪感を感じたのは事実。

仮にも
昔恋していた男と会っていたのだから。
他にも友達がいたとはいえ、
隣に座って食事してたとは言えない。


知らなくていいことは
知らない方がいい。






特に何かあったわけでもないし
改めて話すのもおかしな話。


あの当時のあたしのように
接する昔の男が
なんだか情けないというか
かっちょ悪いというか。

可哀想。


言い過ぎかもしれないけど
そんな感じ。


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