Dance日記帳
モクジキノウヨクジツ


2005年12月08日(木) アンチクリスマス萬の神

そういう季節になりつつある。
憂鬱な人も、歓喜な人もいるのだろう。
私はただ、何処に行こうと、耳に流れ込むクリスマスソングが堪らなく嫌いだ。押し付けがましい。

普段、出歩く時にプライベートとしては曲を持ち歩くことはない。音楽を耳にすると、どうしても仕事柄落ち着かなくなってくるからだ。
専らiPodやMDなどは仕事用と言ったところだ。
振りを考えなければならない時のみ活用する。

それに、リズムや旋律に左右されない音が好きだ。
街の雑踏、人の話し声、足音、風や雨の音。

さすがにこの時期になると、街のあちこちで垂れ流されているクリスマスソングを避けたいがためにiPodを持ち歩く。
iPodにはプレイリストという機能がある。
自分でCDやMDを編集するかのように、タイトルを決め、それに見合った楽曲を入れるのだ。このプレイリストは所謂「お気に入り」とか「ブックマーク」に似ていて、持ち主の趣味趣向が見事に表れる。
基本的に私は仕事で使うためにステージタイトルや編集したデート、せいぜい「振付け予定作品」「レッスン使用曲」などという味気ないタイトルのプレイリストが並ぶ。どうにか「林檎スペシャル2004」(椎名林檎楽曲の中で特に2004年に愛でた曲リスト)だとか、「癒しのソウルミュージック特集」だとか、「垂れ流しラウンジミュージック冬バージョン」「嫌なことが続いた時に、お馬鹿ソング脳天気編」などがあり、もし私がiPodを何処かへ置き忘れたりしたら赤面しちゃいそうなタイトルになっている。

この時期に合わせて「アンチクリスマス仏教徒ならではの師走ミュージック特集」というプレイリストでも作るかと考える。

とは言え、カソリック系の学校にいたわけで、NYに居た頃はバックステージで必ず全員で輪になって神様に舞台の無事を祈っていたし、添乗員の頃はイタリアのドゥオーモではガイドさんの説明を聞いているお客さまの最後尾でこっそりと「天に召します我等が父よ・・・」と唱えつつツアーが無事に終わることを祈っていたりもしたのだ。
かと言えば、完全なる仏教徒かというと、それも怪しい。
どう考えても無神論者。いや、違う。日本人だもの、萬の神だ。

そう、クリスマスにケチをつけているわけではない。
単に、何処へ行っても無理矢理聞かされるクリスマスソングが嫌なのだ。

この時期、私が自宅でよく流すのはヘンデルの『メサイア』だ。クリスマスとなれば、私にとっては此れしかない。
あとは当たり前っぽいがチャイコフスキーの『くるみ割り人形』になる。
そこにひとつ新顔が加わりそうだ。それが此れ。



「ありがとう!」としか言いようのないアルバム。
Boyzが中島美嘉唱ってるのよ。しかも『Will』を。
あと1ヶ月早くにこのアルバムがリリースされていたら、絶対発表会で踊っていただろうに。残念。
兎に角、寒いこの季節に、ホワっと暖かくなる歌声とアレンジは最高です。
忙しくて、キモチがささくれだっていたり、疲れ気味な時には効果覿面かもしれない。




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