Dance日記帳
モクジキノウヨクジツ


2006年01月09日(月) 乞食唱歌

非常に久しぶりに日生劇場へ。
『ベガーズオペラ』を鑑賞。

よく「ダンスの先生だから」という理由だけで「ミュージカルファン」と間違えられることが多いが、正直、私はミュージカルに精通していない。断言する。MDSのメンバーのほうが私の何百倍と詳しい。
では、私が得意とするのは何かというと、舞踊なのである。
好き嫌いは殆どなく、クラシカルなものからモダンなものまで、舞踊であれば何でも節操もなく鑑賞する。

さて、本日の舞台についてだが、昨日が初日の真新しいものであるからして、ネタバレするような野暮なことは書くつもりはない。
チケット完売の作品を拝見できただけでも嬉しい。

しかし、舞台人というのは何ともつまらない。
客席についてはまず、天井を見上げる。
吊られている照明やセットを確認してしまう。
日生のような素晴しく立派な舞台などは、全くもって縁はないだろうに、矢張りそのあたりは職業柄チェックだ。
演し物やキャストを想っての高揚感よりも「へえ〜、この照明ってどんな時に使うんだろ?」とか「緞帳や紗幕はどうするんだ?」とか、其のようなことばかりが気になる。

内容的には、流石の演出、そして構成。
淡々とした内容の中には睡魔が襲う瞬間が何度かあったが、見事な大道具や、舞台転換などに目を見張った。

舞台後、誘ってくれたY子と暫し夕食などをともにして、ダンスの話やら、私の過去のクダラヌ話などを。
出無精な私は、こうして誘われるようなことがないと自分でチケットを手配して舞台を鑑賞することなど滅多にないので感謝する。
本来は、仕事柄、もっともっと色々な舞台を鑑賞すべきなのにと反省。
しかし、流石に舞台というものは、量り知れないパワーや刺激を与えてくれるものだ。

明日からキモチを入れ替えていきたい。


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