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2009年10月01日(木) |
MAJOR<ゴロトシ>…その67/サンデー吾郎の7年後+寿也主人公の「ゴロトシ」 |
いやはや、これはこれは…展開といえるのでしょうか。 時が「あっ!?」ちゅーまに過ぎ去り、吾郎と清水は結婚して 無事お父さんとお母さんになりましたとさ…めでたしめでたし。。
…で、終わったとしたら何としようか。。 結局こんな話だったのかい、MAJORって??吾郎の成長物語、ってのはわかったけども、野球を通じてどう成長するのか、だと思ってからなー…まあ、もちろん人と人との係わり合いの中で、なんだけどもね。。
いや、私的にはまだ清水で良かったよ吾郎の相手、まあソフィアでもいい、とにかくしょーもないどっか知らん女子アナ(女子アナの皆さんに失礼な言い回し)だったりしたらそれこそ怒るよ、だし(まあないか、それは)。。でもこれが少女漫画だったら、一生懸命吾郎から離れまいとする清水は絶対健気なヒロインのはず(私は少女漫画じゃアレ好きだったんだよなー「ときめきトゥナイト」の江藤ランゼ><最後まで読んでないが)。。一度黙って目の前から姿消されるような目に遭っているから、清水は中々そういうとこ、必死だったと思う。ようやくゴールインで、まあ女としちゃこれ以上の幸せはないんじゃないか、だってこの子はふつーの子なんだし。。
だから、それはそれで良かったよ、私は。。前回書いたような、「アーチーがお隣さんのベティを選んだのではなくてお金持ちのヴェロニカを選んだ」みたいな、平均的読者が見込んでいたキャラ同士の結婚とは真逆の展開みたいなことをメジャでやらかされたとしたら、それこそどうなのよ、だろうと思うのだ。
まあ、今回文句があるとしたら。 吾郎と清水が、童貞と処女が、とうとう…うわあああああ、 とか、そんなとこではなくて。。 何で7年ぶっ飛んだのよ、当たり前みたいに!? そこだな〜。。まあ、何か狙いがあるなら別ですが。。 例えばアーチーコミックみたいに、アーチーのプロポーズからヴェロニカとの結婚生活など描いて、その後また直ぐにもとの時間軸に戻るというような表現ならね… しかし難しそうだな、その演出方法は><
んで、腐ってる人としては、寿君、なんだよな…どういう思いで…わあああああ。。。吾郎一筋の寿君だからなあ…。 今回の出来事では、シェイクスピア作「ベニスの商人」の主人公アントーニオの心境に思い至らざるを得なかったり…
「ベニスの商人」の主人公アントーニオは登場するしょっぱなから「ふさぎの虫」にやられていて、何だか気が滅入って仕方がないのであるが、それが何故だかわからずにいる。ふさぎの虫の原因は何なんだろうか、と語る内に話は親友バッサーニオの恋愛相談に…。。 ところでそのアントーニオのふさぎの虫は、(このアントーニオの気鬱の原因は、「この後にアントーニオに降りかかる災いを暗示している」などというのがもっともらしい意見のようには見えるけれども)最後まで何だったのか明らかにされずに終わる。 これを、私は意図的に明らかにされなかった、と見ている。何故ならアントーニオの気鬱の原因は、親友の恋愛と結婚にあるのだから…。アントーニオの思いは隠すべきものだったということで…
まあ、親友の結婚は、めでたいものではあるが一方ちょっと寂しいものでもある。これまで一緒にできたことも、結婚するともう一緒にできなくなってしまう、とかそういう寂しさ(兄弟姉妹でもそういう気持ちってある)。
しかし。しかしである。 だったらそう表現すればいいのではないか?一緒に男同士でバカやった青春時代が終わるんだなーとか、郷愁めいた寂しさから気鬱が…と表せばよい。最後まで気鬱の原因は何か、には一切触れられない。一体しょっぱな登場シーンの彼の気鬱さは何だったのか? だからこそ、である。 隠すべき友への思い…これである。
うん、まさにそれ。 ここじゃ寿也は主人公アントーニオです。 吾郎は普通に女性を選んで、ここで初めて寿也は主人公になるわけ。 悩める主人公。私はそれがいいと思ってるよ。。 それでもやっぱり寿也は吾郎が好きで、それでこそ、主人公でいられる。
そして、男同士の友情といったら、星野と島野、こんな所で引き合いに出すのは失礼かもしれないけれども、どうしても思い出さずにいられない。 星野元タイガース監督は、恋女房を二人持っていて、一人は人生の伴侶でもある奥さん、もう一人は島野コーチ(阪神タイガースのコーチ)で、常に星野さんの参謀・支え的存在だったという(お二人ともに先立たれてしまった)。
吾郎には嫁も子供も出来るわけだけれども、吾郎と寿也を繋ぐのは野球、野球では寿也はやっぱり吾郎の恋女房なんだってこと。その野球は二人の大切なものであるということ。だからこそ寿也は「それぞれの道を選んで、いつかどこかで(吾郎に)めぐりあえる日を願って」(アニメジャ4thEnding;One day)野球を続ける。
まあ、要するに。やっぱり吾郎と寿也は繋がっている、ということ、それが寿也主人公の「ゴロトシ」なわけです。これを描いて行かなくちゃ、と思う。幸い吾郎は歳食ってちょっと落ち着いて素敵になってきた(と思ったよ?)。。
男の友情は、残念ながら女にはわからないんだけども、そこがいい。わからないから想像する、夢想する、妄想する。そして妄想こそが、腐った女子の得意技。この妄想、無限大である(迷惑なことに><)。。
7年が空白であるならば!そこをその得意技で埋めていくしかないでしょう…そういうことですね、うんうん。
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